NEW , NO-1
2010/06/20
借景とエッチングの質感で図柄を表現する


エッチングのデザインを考える上で重要なことは、エッチングを入れた場合に、見えていい所と目隠しにしたい所を確認しながら画面構成をし、取り付け場所の光や色、借景等を計算しながら、それらをデザインの中に上手く取り込む事です。
掲載した画像は、(コンポジション 海の楽園)の部分画像でリアリティーのある魚の段彫り加工に抽象的なブラスト技法を組み合わせて、借景の光や色を取り込みながら奥行き感や柔らかな質感を感じる事が出来ると思います。またエッチングの丸堀りを配置した中に、部分的にクリアのプリズムジュエルを貼付けることで、クリアなガラスの質感がエッチングの表情を豊かにしています。


サンドブラストエチングもステンドグラスと同じ様に、空間を意識したデザインから、完成度の高いエッチング用の原寸画を制作する事が、作品を制作する上で、非常に重要な作業になって来ます。
エッチングのデザイン画を基に、画面に奥行きや動き、また微妙な光の変化を感じる事が出来る様に、テクスチャーの違うブラスト加工法で質感を微妙に違えながら、それらをバランス良く配置して、原寸画上で矛盾が無い様に仕上げて行きます。
この作業は、デザイン画通りに描くのでは無く、微妙なラインの表情や質感等も感じる事が出来る様に、1枚の絵として仕上げて行くので、納得出来るエッチング作品に仕上げる事が出来る訳です。
NO-2
2010/03/23
こだわりのガラス選定

具象デザインのステンドグラスを制作する時に、ガラスの使い方で気をつけてる事は、出来るだけガラスの持ってる表情や質感を利用して図柄を表現し、バックに使うガラスから絵柄に使うガラスまでを違和感無く表現する事です。ステンドに使用するガラスは殆どのガラスが、同じ品番でも表情や質感等が全て違うので、作品に合ったガラスを探す作業が重要になって来ますが、特に複雑な具象作品になってくると使えるガラスを探す事は、非常に難しい事です。
参考例で掲載した2点の作品画像に使ったガラスは、国内に良いガラスが無かったので、アメリカのガラスメーカーにガラスを探しに行き選定したガラスを使用しています。ガラスの表情だけで、クレマチスの花の持つ柔らかな色合いや質感を、また葡萄の葉やつる等を表現していますが、この作品を制作した当時は、複雑で面白い表情のガラスを見ながら、どの部分を選んで使えば良いのか?と、悩みながらの作業がしばらく続きました。

画像は、この作品で使用したガラスの部分画像ですが、ガラスの表情には、製造段階で出来る色ガラスの偶然な混ざりやうねりが、大胆で美しい表情から神秘的な表情までも感じる事ができます。
カットするのがもったいない程のガラスですが、図柄に使う為に良いとこ取りでガラスをカットして、ガラスの表情を作品に取り込みながらデザインとガラスをバランス良く構成して、納得出来る作品に作り上げて行きます。



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